メイラックスの半減期や持続時間

 

メイラックスの半減期や血中濃度最大時間は以下の通りです。

 

血中濃度最大時間 半減期
約1時間 約60時間~120時間

 

血中濃度最大時間については、約1時間と比較的短めです。つまり効果が最大になるのが、服用してから1時間程度ということです。

 

この1時間というのは、抗不安薬の中では比較的短いほうです。しかし、メイラックスの効果の出方は比較的ゆったりしており、血中濃度が最大になったからといっていきなり効果が現れるわけではありません。そのため、頓服としての使用には向いていません。

 

次に半減期ですが、これはその他の抗不安薬の中でも圧倒的に長く、およそ60時間~120時間となっています。メイラックス最大の特徴がこの半減期の長さで、長時間作用型に分類されているほどです。

 

そのため、持続時間としても、個人差はあれど数日続く場合もあり、かなり長く作用を継続することができると言えるでしょう。

 

長時間作用型のため、一般的な短時間作用型、中間作用型とは使用方法が若干異なってきます。

 

  いい点 悪い点
超短時間作用型

・寝つきを良くする
・急な不安にもしっかり対応できる

・中途覚醒の恐れがある
・副作用が強く、依存性・耐性が高い

中間作用型

・ある程度寝つきがよくなり、中途覚醒のリスクも少ない
・効果は中くらい
・急な不安にも多少は対応できる

・翌日まで眠気を持越しやすい
・依存性・耐性も低くない

長時間作用型

・毎日の不安や睡眠をサポートする
・副作用や依存性・耐性が少ない

・寝入りを良くする効果はそれほどない
・頓服としては向かない

 

メイラックスは半減期・持続時間が長い分、毎日の不安や睡眠障害のサポートに最適です。また、ゆったり効果を発揮するため副作用が少なく、依存性もつきにくいというメリットがあります。一方で、寝つきを良くする効果はそれほど高くなく、強い睡眠障害にはあまり向きません。また、急な不安に対応する「頓服」としても向いていないと言えるでしょう。

 

メイラックスを飲み忘れたらどうする?

 

メイラックスは1日2回服用ということになっていますが、医師によって指示される服用タイミングはまちまちです。ただ、「寝る前に服用する」というケースが多いのではないでしょうか。

 

その場合、夕食を食べてお風呂に入ったりすると疲れてしまい、飲むのを忘れて寝てしまうということもあるでしょう。

 

まず第一に飲み忘れてしまった場合ですが、次の日の夜まで待って、改めて服用すればOKです。メイラックスは血中濃度の半減期が非常に長く、数日持つ医薬品です。なので、1日飲み忘れたくらいなら、翌日もある程度効果は持続します。

 

逆に、次の日に2日分のメイラックスを服用するのはやめましょう。血中濃度が上がりすぎてしまい、期待している以上の効果が出てしまってトラブルになる可能性があります。

 

また、飲み忘れしないようにする対策も必要です。寝る前だとついつい忘れがちなので、仕事から帰ってきてから服用するとか、夕食後に服用するなど、ちょっと早めの時間にするのもよいでしょう。そうやって習慣づけをすることで、飲み忘れを予防しやすくなります。

 

肝障害や腎障害がある際の血中濃度は要注意

 

メイラックスを服用すると、血中濃度は1時間程度で最大となります。そこから、だんだん血中濃度は薄まっていきますが、半減期が非常に長いため体からなくなるにはかなりの時間を必要とします。こうして血中濃度が薄くなるのは、肝臓・腎臓がメイラックスを一生懸命代謝・排泄しているからです。

 

もし肝障害や腎障害があって肝臓・腎臓が弱っている場合、代謝・排泄機能も弱まっていることになります。そうなると、メイラックスを服用したときに代謝・排泄が遅くなり、血中濃度が高くなりすぎたり、血中濃度が下がるのにさらに時間がかかるといったことになります。そうなると、本来あまり副作用が出ないはずなのに、眠気の副作用が強くなったり、めまいやふらつきが出てしまうといったことになりかねません。

 

なので、肝障害や腎障害をもっているときは、メイラックスの服用量を減らすという判断になる場合があります。どのくらい減らすかは自分ではわからないので、医師と相談したうえで決めていくようにしましょう。それと、人間ドックや健康診断で肝臓・腎臓の数値が高いと言われてしまったら、メイラックスの服用方法についても検討が必要となります。

 

大切なイベントがあるときは

「来週に重要な試験があるから、眠気がこないようにしたい」などの明確なスケジュールがあるから、持続時間を気にしているという人もいるでしょう。

 

メイラックスの場合、半減期・持続時間が非常に長いので、こういったイベントごとがあるときは注意が必要です。体からメイラックスが抜けるのには1週間近くかかるので、最低でも1週間前にはメイラックスの服用はやめたほうがいいでしょう。

 

イベントまでの不安に対応したい、という場合は、レキソタンなどの持続時間がそれほど長くない頓服薬を使用してしのぐというのがおすすめです。